
| 「下着は白」という常識を打破し次々に新しい下着を発表した羊子。 |
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一人の女性が日本の下着を変えた
1950年代、戦後の復興とともに衣服の洋装化がどんどん進んでいました。しかし下着についてはズロースや肌着があるぐらい。色もメリヤスの白しかなく、女性の洋服用の下着はまだないに等しいという時代でした。国産のコルセットやブラジャーが出始めたものの、それは体型を補正する“締め具”としての下着で、付けにくく窮屈なものでした。
そんな時代に羊子は、下着のデザイン・制作会社「チュニック」を設立。斬新なカラー下着や柄物の下着、レースや刺繍をふんだんにあしらった下着、ナイロン素材のスキャンティや透け感のあるスリップ、ガーターベルトなどセクシーな下着を自らデザインし世に送り出しました。さらに当時では考えられなかった下着の個展やショウを開催したり、ミュージカルや映画を制作するなど、社会にセンセーションを巻き起こしました。
当然、世間は非難ごうごう。羊子が創り出したスキャンティはまさにスキャンダルを生み出したのでした。
「下着は白色にかぎる──ときめこんだり、ひと目につかぬようにと思ったり、チャームな下着は背徳的だと考えたり、とかく清教徒的な見方が今までの下着を支配してきたようです。私はこうした考え方に抵抗しながら、情緒的で機能的なデザイン、合理的カッティング…などをテーマに制作してみました」
羊子のこの言葉は、当時の熱い思いをよく表しています。
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| シェリーセットという下着。シェリーとは「いとしい最愛の人」という意味。 |
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